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購入CDのメモ用ブログ

The Weather Station「IGNORANCE」

The Weather Station のアルバムが届いた、嬉しい。

夜の草原の中に光が照らされて浮かび上がるボーカルのTamara Lindeman嬢。美しいジャケットでこれはアナログ版で持っていたらさぞや素敵だろうなと思わせる。

 

本アルバムはそのTamara Lindeman嬢率いるカナダのバンドの3年ぶり5枚目のアルバムとのこと。Arcade FireやNational を手がけたMarcus Paquinがプロデュース。

 

どこかまでは集めた情報を元にメモしてみた。

The Weather Stationをこんな風にきちんと深く聞く始めのアルバムかもしれない。一応Apple Musicのライブラリに2011年「All of was Mine」と2015年の「Loyalty」は納めていたがサブスクじゃなくてCDを買うのも初めてだ。

 

とにかく1〜2曲目のかっこよさ、クールさに惹かれてしまった。それで何回も聴いてるうちにお気に入りの一枚になった。

スタイリッシュで大人っぽくて落ち着いている。途中で入ってくるサックスもめちゃくちゃかっこいいなと思った。ジャケットからの影響もあるけれどよるのアルバムだなと思った。

それをより思わせるのはボーカルの声、湿り気を含んだしっとりしたそれでいて伸びのあるサラッとした声なのだ(湿り気があってサラッとしてるなんで矛盾があるけれど)

 

曲はミステリアスなものもあれば前に進んでいくような爽やかなものもある。(男性ボーカルでも合うだろうな、誰がボーカルだといいかなとか勝手に思い浮かべたり)

 

音がとても良くてストリングス含めてその音の中にどっぷりと浸れる楽しみもある一枚。

 

ところで英語が全くの私なので歌詞が分からないのだけれどこのアルバムのテーマは気候変動らしい。

いったいどんな歌詞なのかと興味が湧く。歌詞を書き出してまたGoogle翻訳で訳してみようかな(たぶんやらないだろう)ちなみに題名のIGNORANCEの意味は 無知 。

 

 

Ignorance

Ignorance

 

https://music.apple.com/jp/album/ignorance/1524055739%20

 

WILD PINK 「A BILLION LITTLE LIGHTS」

ニューヨークブルックリン、3ピースインディバンドの3枚目のアルバム。

WILD PINKを聴くのはこのアルバムが初めてでした。多分Twitterでどなたかが呟かれていてApple Musicで聴いたらとても好きな感じだった。

Amazonでcdを買おうと思ったらその時はたしか未入荷とかでユニオンにもなかったのかな、タワーレコードのオンラインに発注。手に届くまでに20日くらいかかりました。日本であまり流通してないのかな。まあCDで聴くと言う人がそもそも少ないのだろう。日本でプラスされないと言うことはサブスクが主流でCDなんて使ってない欧米から輸入するしかないと言うことでこれからますますCDで聴くと言うのはハードルが高くなってしまうかもしれない。

CDで音楽を聴くと言うことは最近思うことがあるのでまたあらためて書きたいです。

 

余談を長々と書いてしまいました。

それでWILD PINKの事を、今回のアルバムについてをまたネットであれこれ検索してみたけれど日本語で書かれているサイトって本当に数えるくらいしかなくて大半はレコード屋さん。本当は聴いた個人の人の感想なんかを知りたいんだけどな。ってまた話が逸れてしまった。

 

ジャケットや中に使われている写真は夕暮れかな?それとも朝日が登る前の一瞬だろうか。題名の「A BILLION LITTLE LIGHTS」とはどの様な光を指すのだろう。私が感じたのは夕暮れの黄金の光。

 

始まりの曲はまさにそんな光を思わせるイントロで始まる。続く2曲目「BIGGER THAN CHRISPMAS」のゆっくりと進んでいって転調する所がたまらない。 アルバムを何回か数回聴いて気づいたけれどこのアルバムは曲の間が途切れない。まるで物語を紡ぐ様に続いていく。

バイオリンやスティールギターが奏でられることによってアメリカーナな要素を感じさせてくれる。ある種の優雅さと穏やかなのんびりしたムード。けれどけしていなたいと言う印象はない。それはやっぱり今と言う空気を映し出しているからだろう(って推測する) そしてもう一つ特徴的なのがボーカルの声なのではないかな。加工を加えて揺らしている曲もあり、そこから曖昧な声自体がとられどころのないぼんやりした様なものになって行く。4曲目「AMALFI」など。

 

このアルバムの中で一番好きなのは7曲目「FAMILY FRIENDS」ギターの音が好きです。

この曲に出てくるgroundhog's dayって何だろうと思ってWikipediaで調べたら

グラウンドホッグデー(英語: Groundhog Day, Groundhog's Day)とは、アメリカ合衆国及びカナダにおいて2月2日に催される、ジリスの一種グラウンドホッグ(ウッドチャック)を使った春の訪れを予想する天気占いの行事。この日、冬眠から目覚めたグラウンドホッグが自分の影を見れば冬はまだ長引くと占われる。

そんなお祭りがあるんですね。下にスクロールして今日の行事と言うのを読むとお祭り用に飼われているパンクサトーニーのフィル君というグラウンドホッグの話が出ていて面白かった。

あっ!また余談になってしまった。

 

一枚通して曲が引き継がれる様に流れて行くので10曲目が終わっていきなり無音になった時に あれ?っと思う。なんかあっさりと終わってしまった感が。 

生々しさや激しさのない作品なのでもしかしたらもう一息!と言うもどかしさも何処かにあるかもしれない。けれどこの作品は本当に柔らかい光の様にふんわりと自分を包んでくれる作品なのだ。

 

 

A Billion Little Lights

A Billion Little Lights

  • アーティスト:Wild Pink
  • 発売日: 2021/02/19
  • メディア: CD
 

 

https://music.apple.com/jp/album/a-billion-little-lights/1544342016

 

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Kevin Krauter 「FULL HAND」

HOOPSのメンバーKevin Krauterによるソロ2作目

 

昨年のベストアルバムの中のひとつにあげている人も結構いましたね。私もこのアルバムはよく聴きました。今Amazonの購入履歴を見たら2月29日に購入していました。 暖かくなってから車で聴きながらよく出かけました。ビーナスラインを聴きながら走るのはとても気持ちよかった。特に前半の甘酸っぱい美メロの大放出の楽曲たち。聴き返しているとそんな風景も蘇ってくる。

 

前半はそんなちょっとキュンとするような曲が続きます。後半にかけて少し内省的 な感じの曲が増えてくる。とは言え英語が全くの苦手な自分は歌詞の意味もわからず聴いているのですが。

 

打ち込みの音も軽やかさと聴きやすさを増していますがそこに少し物憂い感じがミックスされるから爽やかに聴くだけのアルバムには終わってない感じです。

 

この虹ジャケットも素晴らしいですね。そしてインナースリーブ写真の垢抜けなさも好きです。

 

 

Full Hand [ボーナストラック2曲のダウンロードコードつき]

Full Hand [ボーナストラック2曲のダウンロードコードつき]

  • アーティスト:Kevin Krauter
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: CD
 

https://music.apple.com/jp/album/full-hand/1490125678%20

 

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Little Kid 「Transifiguration Highway」

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Twitterのフォロワーさんが呟いていて聴いて見たらハマった一枚。バンドの事を色々調べましたが日本語サイトで余り多く情報が探し出せなかった。

 

ユニオンさんにアルバムの説明がありました

TRANSIFIGURATION HIGHWAY (CD)/LITTLE KID/リトル・キッド/ビッグ・シーフや、ハウディなどのインディー・ファンからオールドロック / SSW好きまで要チェック!|ROCK / POPS / INDIE|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

カナダトロントを拠点とする4人組のインディーバンドみたいです。別のサイトには5人組ってあったけどお写真ではどうやら4人みたいですね。

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このアルバムは多分4枚目みたいですがこれまた他のサイトでは6枚目となっていました。

 

一番最初に感じたのはホットニーぽいなと。なんだかのんびりした日曜の昼下がりの様な。9曲目「LOSING」なんて特に。でもCDが届いて聴き込んでいくうちに色んな要素があってビックシーフにも似ていたりするし。似ている事でこんな感じと表現するのはなんだか愚かなんだけど。

3曲目物憂げな「TRANSFIGURATION HIGHWAY」から4曲目ループする「THIEF ON THE CROSS」の流れが最高。こう言う同じフレーズがループする曲に弱い。女性ボーカルでしっとりした曲もあったりピアノの音がノスタルジックな「GILL」と言う曲があったり。このピアの曲から最終曲「PRY」もとても良い。夕暮れに聴いていてしみじみとした。

 

結構活動歴は長いみたいですがあまり日本では有名ではないのかな。感じたんだけど少し音がチープな気もする。もう少し良い音で録れていたらなってちょっぴり思った。

個人的に物凄く好きな要素が詰まっているので次作も期待しています。

 

盤も可愛い

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TRANSFIGURATION HIGHWAY [12 inch Analog]

TRANSFIGURATION HIGHWAY [12 inch Analog]

  • アーティスト:LITTLE KID
  • 発売日: 2021/04/02
  • メディア: LP Record
 

 

‎Little Kidの「Transfiguration Highway」をApple Musicで

cribas 「la hora diminuta」

アルゼンチンのバンド、クリバスのデビュー作

ささやかれるように歌われる声

室内楽のような楽曲たち

いつまでも聴いて居られるような

牧歌的な民話的な世界を思い浮かべたり

春の日差しが窓からキラキラと降ってくる

一日流していたくなる一枚

 

 

La Hora Diminuta

La Hora Diminuta

  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

‎Cribasの「La Hora Diminuta」をApple Musicで

BLUEPRINT BLUE 「Tourist」

ロンドンのバンドBLUEPRINT BLUEのデヴューアルバム。

以前奇妙なジャケットのシングル曲が気になっていてアルバムを出すと知り楽しみにしていた。彼らの紹介文にヨットロックという言葉が出てくる。ヨットロック、詳しく知らないけれどAORのジャンルのひとつ?だろうか。

 

そう言われるととてもロンドンの若者のバンドが出す音とも思えず、はるか昔にテートの時に車で流す用のカセットテープの中にこの曲たちが入っていても違和感はないかもしれない。しかしあのころ聴いていたいわゆるAORの曲たちのような海が似合いそうなキラキラ感はなくてもう少しいなたい感じかもしれない。軽やかでシンプルで派手さがない。日常的なインディーロックバンドという感じもする。こちらもアルバムの紹介文に出ていたけれどヨラテンゴがこの曲たちを歌っていても違和感がない。

 

と、さりげなくてとても好みのアルバムであるがP-VINEの日本版を買ったので清水祐也氏の解説文を読んでみて色々とわかることも出てきた。いくつかの楽曲がアイザックアシモフSF小説を下敷きにされているということ。それを知り、和訳の歌詞を読みながらアルバムを聴くと浮かび上がってくる景色がまた違って見えた。アシモフの短編小説読みたくなってしまった。

 

緩くてふわふわと黄昏感漂うインスト曲 「Is There Anybody Out There?」いいなあ。

 

 

ツーリスト

ツーリスト

 

 


Blueprint Blue - Tourist

Mercury Rev「Bobbie Gentry's the Delta Sweete Revisited」

1枚のアルバムを聴くときにどんなことを思い浮かべながら聴くだろうか。曲によって自分の中から立ち上がる色々な情景。思い浮かべるものがたりであったり、記憶の中の断片であったり感情であったり肌触りであったり。

 

Mercury Revのこのアルバムは1960年代の女性シンガーソングライター Bobbie Gentryのアルバム 『The Delta Sweete』のリメイク・アルバムだ。Mercury Rev、実は自分の中ではどうしてもはまり切れないどっぷりと浸かりきれないアーテイストでアルバムを熱心にきいたことがなかった。

 しかしこのカバーアルバムは何回も繰り返し聴いている。ボーカルにNorah Jones、Hope Sandoval (Mazzy Star)、Vashti Bunyan、Rachel Goswell (Slowdive)、Lætitia Sadier (Stereolab)、Phoebe Bridgers、Beth Orton、Carice van Houten、Margo Price、Marissa Nadler、Lucinda Williams と名だたる女性シンガーが参加している。好きなシンガーも数が多いのもその理由かもしれない。

 

 最初の話に戻るけれど、このアルバムを聴いているとその女性シンガーたちがステージの上に次々に登場して魅了してくれるシーンを思い浮かべてしまう。客席にいる自分はゆったりと贅沢にその歌声に、演奏に身を任せている。豊かでゴージャスな時間だ。

 

 カバーアルバムということで元のBobbie Gentryのアルバムも聴いてみた。こちらはブルージィーでいなたいかんじでこのオリジナルの感じもとても良い。

 しかしここまで豊かに夢見るような世界にリメイクされているのはもちろん各ボーカリストの力もあるのだろうけれどMercury Revというバンドの力もあるのだろう。

 

 今夜もこの豊かなステージを堪能しよう。

 

Bobbie Gentry's The Delta Sweete Revisited [Analog]

Bobbie Gentry's The Delta Sweete Revisited [Analog]

 

 


Mercury Rev feat. Norah Jones - Okolona River Bottom Band (Official Audio)