Hollow Hand 「Star Chamber」
イングランド/ブライトン拠点のインディーロックバンド Hollow Handの2018年に出されたデヴューアルバム。
ツイッターでどなたかが2018年の良く聴いたアルバムとして呟いておられたので視聴してみたら好みだった。
色々と検索してみたのだけれど全然日本語のサイトでは検索に出てこなくてあまり知られていないアーテイストなのだろうか。
CDが届いて車で結構聴いていたのでこのアルバムは慣れ親しんだ感じで馴染んでいる。ポップだけれどはじけている感じではなくてふんわりとした空気を感じさせる、心地よい。このCDを紹介されているサイトではWhitneyの名前をあげられていたけれど
よくわかる。
こういう感じのまま次作も作ってほしい。凝ったことされたらちょっと嫌だなと思うのはどうなんだろうと思うけれどそう思わせてくれる作品。
Julian Lynch 「Rat's Spit」
ウィスコン州マディソンのミュージシャン、Julian Lynchの6年ぶりのアルバム。
Julian Lynchはリアルエステイトのギターもやられているみたいですね。
このアルバムのことを知ったのはたぶんツイッターでどなたかが呟いていたからでリアルエステイトのギターというのにひっかかって聴いてみたんだと思う。それで1曲目の「Catapulting」の途中に流れてくるギターの音に惹かれてしまいCDを購入。
物凄くインパクトがあってというアルバムではない。雲の上をふわふわと歩いてるような感覚のアルバムでいつの間にか終わっている。しかし何故か何回もまた聴いてしまう。ここ2週間くらいこればかり聴いている。他にもいろいろと聴こうと思っている新譜もあるのに。
じっくりとヘッドホンで聴いているととてもすごいアルバムだなと感じてくる。ふんわりとしたボーカルに遠くから響いてくるかのようなけれどサイケデリックなギターに何かを揺さぶられる。
indienativeのサイトに詳しく書かれています。
Rat's Spit (CDボーナス・トラック2曲収録/解説・歌詞・対訳付き)[ARTPL-111]
- アーティスト: Julian Lynch
- 出版社/メーカー: PLANCHA
- 発売日: 2019/01/18
- メディア: CD
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Palm 「Rock Island」
The Sea And Cake 「Any Day」
The Sea and Cakeの6年ぶりの新譜。
アップルミュージックで試聴が出来なくてまあいいかと思って試聴せずに買ってしまった。
最初聴いたときなんとなくあれ?なんか地味だなあと思った。こんな感じだっけ?
でも最近聴いてなかったので以前のアルバムに比べてはっきりとは言えないんだけど。
ベースのエリック・クラリッジが抜けてからの3人でのアルバムということも関係しているのか。ベースは「Any Day」に、ザ・ジンクスや、ユーフォンで知られるニック・マクリが参加しているが他はジョン・マッケンタイアがシンセ・ベースを演奏しているらしい。凝った感じではなく淡々とした感じで鳴らされている。
それはサム・プレコップのボーカルもそうでけして熱くならずに歌われている。緻密なドラムとすーっと風のようなボーカル、そして凝っているけれど耳に負担にならないぎたーの音。
物足りないかなと思いながらこんなに繰り返し聴いてしまうのはどうしてなのかな。この淡々とした感じが心地よいからなのだろう。
今回のアルバムについてのインタヴュー
読むとこのアルバムのことがなんとなく理解できる。かも。ジャケットの写真の意味も。
Any Day(日本先行発売/解説・歌詞・対訳付き)[HEADZ229]
- アーティスト: The Sea and Cake
- 出版社/メーカー: HEADZ
- 発売日: 2018/05/05
- メディア: CD
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このアルバムで好きなのはイントロ曲の Paper Window ぼんやり聴いてああ気持ちいいなと思う曲を求めてるのかもしれない。それに続く疾走感のあるDay Moonも好きだけれど。
LUMP, Laura Marling & Mike Lindsay 「LUMP」
UKのシンガーソングライター Laura Marling と、プロデューサー Mike Lindsay によるLUMP”のデビューアルバム。
ローラ・マーリングの前作アルバムは昨年良く聴きました。そのローラ・マーリングが新たに組んだユニットということで興味がわいて購入。
1曲目は静かに始まるギターの弾き語り風な曲でこういう感じ好きだなーと思って引き込まれ、こういう感じで進んでいくアルバムなのかなと思って聴き続けたんですが意外にもう2曲目からエレクトロニカな感じに変化。マイク・リンゼイ氏のことは全然知らないのですがtunngというフォークトロニカバンドをやられているみたいで納得。フアナモリーナなどを思い浮かべてみたり。
けれどドラマチックな感じでアルバムは進んでいく。4曲目の「Curse of the Contemporary」はこのアルバムの中でも中心的な曲なんじゃないかなとおもってみたり。
ジャケットのファーは着ぐるみの人だったんですね。MVはこの着ぐるみの人物によるダンスパフォーマンス。
LUMP - Curse of the Contemporary (Official Video)
American Pleasure Club 「 Whole Fucking Lifetime of This」
Teen Suicide として活動していた Sam Ray が名前を改めて始めたベッドルーム、ローファイ、ナードポップ・プロジェクト American Pleasure Club が出したアルバム
このアルバムはワルシャワさんで知ったのかツイッターでどなたかが呟いていて出会ったのか覚えていませんが試聴してみてとにかく4曲目の「sycamore」 という曲にやられてしまった。こういう曲にただただひたすらに弱い。なんとも言えない暮れ感、やるせない諦め感の中の安堵。
American Pleasure Club のことを色々と調べてみたんだけど日本語のサイトではほとんど出てなかった。
アルバムのほうはインディオルタナロックな感じ、特に2曲目とかもうど真ん中の感じで懐かしさを感じてしまうほど。チープでポップな曲やエレクトロニカ色が入った感じの重い曲、好きな感じの弾き語りの曲まで。30分に足りないこの盤の中にとにかく詰め込んだ感じでちょっとバラバラ感も否めないけどそのインディロック感がたまらない感じ。
こちらの盤も6月のドライブのお供に良く聴きました。
そして新譜が出るそうで、このとりとめないバラバラ感が新譜ではどうなっているか楽しみです。
american pleasure club (teen suicide)-let´s move to the desert/subtitulado.
Gaz Coombes 「World's Strongest Man」
元スーパーグラスのボーカリスト、ギャズ・クームスが3年振りとなるソロ3作目
ギャズ・クームスの自宅スタジオとオックスフォードのコートヤード・スタジオスにて長年のスタジオ・パートナー、イアン・ダヴェンポートによる共同プロデュース
スーパーグラスのアルバムは1枚持っていてその当時聴いていたけれどそんなに深くはまらなかった記憶がある。このアルバムもいつも見ているブログの方が紹介されていたのがきっかけで聴いてみた。
アップルミュージックで試聴してみて最初は王道なロックのアルバムという印象だった。しかし聴き進むうちに繊細な色が混ざり始めてなかなか面白いアルバムだなあという印象を持ったので購入してみた。
6月に良く聴いたアルバムのうちの1枚になった。少し遠くに車で行く機会があって一人で運転しながら聴いた。山道を登りながら。そこはこのアルバムと景色と自分だけの世界になった。全体を通して聴くとおおらかで男っぽくてこの年齢ならではの渋さとうまさがありうっとりと気持ち良く聴ける。しかしやはり時折光が雲で隠れるような繊細な模様が流れ出る。少しレディオヘッドのおととしのアルバムを思い出した。
この時代の一人の白人男性としてのありかた?のようなものがこの作品にうたわれているらしいが輸入盤を買ってしまったので歌詞の内容はちょっとわからない英詩を自分で訳してみればいいんですけどね(-_-;)
聴くほどになじんで良くなってきたこの作品、彼の作品をさかのぼって聴いてみようかと思います。