Lucy Dacus 「Historian」
米ヴァージニア州リッチモンド出身の女性SSW、Lucy DacusがMATADORより出した2作目
1曲目「Night Shift」を聴き始めて、ああ・・・・いいなあ~としみじみしていたら後半だんだん激しくなっていき、あれ?こんなに骨太オルタナロックな人だったっけ?と驚いてしまった。おととし買った前作。ジャケットにひかれて買って聴いていたけれど自分の中ではすっかりアメリカーナよりの人と記憶されてしまっていた。それで前作を聴きなおしてみたんだけど・・・もっとオルタナロックでしたね(汗)
彼女のちょっと憂いを含んだ落ち着きのある声がなんとなくそんな印象をいだかせていたのかも。20代前半とは思えない落ち着いた声。
今作もオルタナロックのギターの風が吹いていてプラス ホーンなどもはいったり厚みが増した印象。なんか前に進んでいく颯爽とした強さも感じさせてくれる。
不思議なのはやはりどんなに音が激しくなっても彼女の声が張り上げられたり、叫んだりしてうたわれないところ。この組み合わせが自分には好ましい。
もっとシンプルな弾き語りで彼女の素の歌ものアルバムも聴いてみたいところだけれど、たぶん・・・そうはならないんだろうな。
こういう女性SSWのアルバムは本当に好きで、近年たくさん出会えて幸せ。女性だからかよりそって聴いてしまうのかなんなのかわからないけれど気を抜いて聴けるのかな。もしかしたら男性SSWものよりも良く聴いているかもしれない。これからもたくさんお気に入りの女性アーティストを見つけたい。