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購入CDのメモ用ブログ

土井玄臣「針のない画鋲」

 ツイッターで誰かが呟いていて、それがきっかけで買ってみたアルバム。土井玄臣さんのことはこれまで全く知らなかった。最初に聴いたときにデビューしたころの七尾旅人みたいだなと思ったっけ。もうずいぶんそのころの七尾作品も聴いてないからこの印象が正しいのかどうかさえ分からない。ロマンティックな少女漫画のような世界・・・

 

 でもそんな印象は聴けば聴くほどぶっ飛んでしまった(ロマンティックな少女漫画のような世界)

 

 悲しくなるから、しんどくなるから、気持ちに蓋をして傷つかないようにしている。そうすると感情は固く硬く岩のようになってしまう。色んなものをやり過ごす。それが今の自分だと突きつけられる。

 

 こんなしんどさを引き受けられるか・・・これが生きてるということなんだろう。

 

 全部恋の歌。相手のほうを向いている苦しいほどに、ひとりで。

 

 このアルバムを聴きながらひとりで桜を見に行った。ひとりで山道を運転してくるくるカーブをきって。今年の春の思いで。

 

針のない画鋲 [NBL-223]

針のない画鋲 [NBL-223]

 

 


土井玄臣 - そこにてる / Motoomi Doi - Soko Ni Teru

 

Okkervil River 「In the Rainbow Rain」

オースティンのロック・バンド、Okkervil Riverの2年ぶり通算9枚目?のアルバム。

Okkervil Riverのアルバムを初めて買ったのは「Down the River of Golden Dreams」というアルバム。今調べたら2004年にアマゾンで買ってました。完全なるジャケ買いです。イカ人間、タコ人間?のようなジャケット。音を聞かないで買ったので悪くないけれどそんなに熱心に聴かなかったような気がします。2004年・・・・14年も前ですね。たぶんこういう感じの音をその当時の自分はあんまり求めてなかったのかな。

 

再びOkkervil Riverのアルバムを買ったのは前作の「Awey」。たぶん参加しているマリッサ・ナドラーのひかれて聴いたのかもしれないけれど聴いてみてとても良かった。後からあのジャケットのバンドだと気づいたのでした(汗)「Awey」はお気に入りのアルバムになりました。

 

そんなOkkervil Riverが新作を出すというのでアルバムが届くのを楽しみにしていた。届くまでなんかもったいないからアップルミュージックで聴くのも我慢。

そして届いて聴いてみて・・・・2曲目「The Dream and the Light」がなんだか壮大すぎる気がしてアルバム全体こういう感じだったらどうしようとちょっぴり不安に。

 前作と何がどう違うといわれるとうまく言えないけれど音だけ聴いてると前作は内側を見つめてるような部分が出ていたと思うけれど今作は外に開放しているようなそんな印象を持った。(歌詞は置いておいて)

とまどいつつ聴き進めて4曲目「Family Song」が流れてきたときにああ、やっぱりいいなあとふうーっと力が抜けていくような感覚になってこのアルバムにあらためて入っていけるような気持になった。

とても聴きやすくつくられているアルバムだなあとそして考えられてるアルバムなんだろうなと何回も繰り返し聴いて思う。とこのアルバムもこの春のお気に入りの1枚になりました。

 

 

イン・ザ・レインボー・レイン

イン・ザ・レインボー・レイン

  • アーティスト: オッカービル・リバー,オッカーヴィル・リヴァー,ウィル・シェフ,ウィル・グラーフェ
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2018/05/16
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 


Okkervil River - Pulled Up The Ribbon (Official Video)

 

Unknown Mortal Orchestra「Sex & Food」

 ニュージーランド出身のルーバン・ニールソンを中心に、ポートランドを拠点に活動するサイケポップ・バンド Unknown Mortal Orchestra (アンノウン・モータル・オーケストラ)がJagjaguwarから出した通算4作目

Unknown Mortal Orchestra のアルバムを購入するのは初めて。前作はアップルミュージックで何回か聞いたと思うけれど購入までには至らなかった。今回もアップルミュージックでなんとなく聴いていたんだけどとにかく何回もリピートしてしまってそれはこのアルバムが好きなんだなあと思い購入した。

ファンクな要素 サイケデリックなもわもわとした浮遊感だったり。美しいアコギで歌われる曲もあれば「American Guilt」のようなガレージな曲もある。

一番好きなのは「Hunnybee」ってメロウな曲なんだけどなんとも言えないこの感じ。だけど最近やたらこういう感じの曲が好き。

 

色んな要素が入っているアルバムでいったいどんな内容なのかわからないけれど聴くたびに心地よさを感じる。さわやかな心地良さというのではないけれど。こうやって漂ってるのがきもちいいんだよという心地よさ。

ele-kingさんのインタヴューがとてもいいです。来日公演行きたいなあ。

ele-king.net

 

 

Sex & Food

Sex & Food

 

 


Unknown Mortal Orchestra - Not in Love We're Just High (Official Video)

 

 

 

 

 

Pete Astor 「One for the Ghost」

Pete Astorさんの2年ぶりの新譜。なんだか全然話題になってないようですが(泣)

初期クリエイションを代表するバンド、THE LOFTやTHE WEATHER PROPHETS率いたPETE ASTOR。約2年振りとなるソロ・アルバム『ONE FOR THE GHOST』が完成!


というもののPete Astorの昔のことは全く知らなくて彼の音楽に出会ったのはやはり丸山ヨシオさんのブログがきっかけでそれが前作の「Spilit milk」ヘロヘロなボーカルにVU風な楽曲、どこかヨラにも通じるものがあって好きな一枚になりました。

今回のアルバム、ジャケットを見ると前作とつながりがあるのかな?

でもぱっと聞いてとてもポップさを感じました。歌い方も前作よりもしっかりと艶がある。なんとなく柔らかくて爽快で大人のポップさに満ちている。でもはじけてはない。何気なく聴いているけれど、何気なく聴いてのこの心地よさは素晴らしいと思う。

このアルバムもこの春多く聴いた。

 

One for the Ghost

One for the Ghost

 

 


Pete Astor - Water Tower (official)

 

Haley Heynderickx 「I Need to Start a Gar」

この春は本当にこのアルバムを良く聴きました。家でも車でも。

何がきっかけでこのアルバムを知ったのかもう忘れてしまったけれどまずはこのジャケットにひかれてしまったのが聴こうと思ったきっかけだったと思います。だってこの感じはどうしたって好きですもん。それでやっぱりこういう感じの女性SSWも好きなのでお気に入りアルバムになりました。

オレゴン州フォレストグローヴ拠点のシンガーソングライタHaley Heynderickxのファーストアルバムです。中心はアコギ中心の歌もの。ちょっぴりアメリカーナな感じもするのかな。でもはじけた感じはなくてちょっと自分の中にこもったような静けさがアルバム全体を覆っていると思う。(歌われている歌詞がわからないので自分の印象だけですが)

 

好きなのは2曲目「The Bug Collector」淡々とアコギで歌われているのだけれど静かなホーンが入ってきてとても素晴らしいです。まあなにか物悲しい感じでもあるんだけど。

それから5曲目「Show You a Body」 つぶやきのようなボーカルと交互にさざめくようにピアノが鳴らされて最後に感情を吐露するようになっていって素敵です。

他にも6曲目の「Untitled God Song」はサイケデリックなギターと牧歌的なホーンが混ざっていてボーカルはちょっと内省的。

 

これからどんな風な作風で次作を作られるかわかりませんが楽しみ。

 

 

NEED TO START A GARDEN

NEED TO START A GARDEN

 

 


Haley Heynderickx - Oom Sha La La (Official Music Video)

 

Yo La Tengo「There's A Riot Going On」

この新しいアルバムを初めて聞いたとき。街でイヤホンをつけて聴いたのだけれど音が響いてきてとにかくその音に、ヨラの音になんともいえぬ幸福感を感じながら街を歩いていて足はふわふわして街はキラキラとした。

「FADE」から5年ぶり、もうそんなに経つなんてなんだかちょっとしんじられないような気がする。大大大好きなバンドYo La Tengo、新しいアルバムをだしてくれて本当に嬉しい。

 

アルバムを聴いて驚いたのは激しい曲が無いということ。こんな風に1曲も激しい曲のなかったアルバムってあったっけ?ツイッターでの感想も気持ちがいい、眠るときに聴くと最高、アンビエント的なアルバムという感想が多かったような気がする。

確かに7曲目Dream Dream Awayから8曲目Shortwaveの流れなどはまさにそんな感じのアルバム。幽玄な世界に包まれる。それからEsportes Casual はサロンミュージックのような・・・最近こういうサロンミュージック的な曲が大好きだ♪
Out Of The Poolの後ろでノイジーなギターの音がしてこれは!と思ったら短く終わってしまう。そんな感じは前作までとは違う。この曲の中でどんどんのノイズギターを鳴らすこともできたはずだ。

長い曲がない代わりにこのアルバムは1時間を超えている。しかしこうして通して聴いてても長いという感じがしないのが不思議。

アルバムタイトルはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「暴動「」の原題『There's a Riot Going On』と同じ。そうしたことにたぶん何かしらの意味合いが含まれているんだと思う。その辺を批評家のリュック・サンテさんが紹介文で語ってます。

https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9305

 

そんなことを考えながら聴いてもいいし、でも彼らのこの音に酔いしれてただ音の中でぼんやりするのもいいと思う。

 

今から10月の来日が楽しみだぞ。行けるとこまで追いかけます。

 

THERE'S A RIOT GOING O

THERE'S A RIOT GOING O

 

 


Yo La Tengo - "For You Too" (Official Audio)

 

 

Beatchild & The Slakadeliqs 「Heavy Rockin' Steady」

アップルミュージックをやっていると毎週毎週自分好みと思われる音楽をお勧めされるわけですがそんなにあれもこれも全部聴けるわけじゃありません。自分で買った新譜作品も聴かなきゃいけないし、棚から引っ張り出して昔のCDだって聴きたいし、それに最近歳のせいか1日中音楽を聴くのが無理になってきた。音のない時間も欲しい。

 

そんな中でも For You された音楽を拾い聴きし、おや?これは良いかもと思った曲はまるごとアルバムを視聴してみる。このアルバムはこうやってであったアルバム。1曲目の鳥のさえずりとリコーダー?に誘われてこのアルバムのせかいへ。

 

 ヒップ・ホップからソウル、ジャズ、レゲエ、カリプソ…、様々なブラック・ミュージックのエッセンスを凝縮し、ドレイクとの共作も収録した「Soul Movement」シリーズ2作や「Something Forever」などの素晴らしいアルバムで知られるカナダ生まれのシンガー・ソング・ライターのスラッカー・ザ・ビートチャイルドがビートチャイルドに改名し、自らのバンド、スラッカデリックスを率いて待望の新作「Heavy Rockin' Steady」をリリース!(メーカーインフォより)

 

アーテイストのことがよくわからなくて調べてみたけれど今一つよくわからなかった。カナダの人みたいでヒップ・ホップの人なのかな?こちらのサイドプロジェクトアルバムではそうじゃない方面の

ビートルズ・マナーを感じさせるロック・チューンからフォーク・ソウルなど古き良きエッセンスが詰まったシンガー・ソングライターアルバムに仕上がっている。 

アルバム封入解説より

 ということらしい。

雄大な2曲目「Giants & Monsters」は何故かBroken Social Sceneを思い出してしまったし、昔のソウルっぽい感じあり、フォーキーな感じの曲あり、エキゾチックな要素もあったり9曲目「The Remedy (feat. Edda Magnason)」 なんてビートルズっぽいじゃないですか。それでなかなか」おもしろいなあ~と思いしばらく寝るときにIpohの音そのままにして聴いていたりしました。

 

HEAVY ROCKIN' STEADY [帯・日本語解説付国内仕様盤]

HEAVY ROCKIN' STEADY [帯・日本語解説付国内仕様盤]

 

 


Beatchild & The Slakadeliqs feat. Edda Magnason - The Remedy

それで買ってしまったわけですがジャケットも好きなんですよね。内ジャケも♪