Nils Frahm 「 All Melody」
ドイツ・ベルリンで活動するピアニスト、ニルス・フラームの4年ぶりとなるスタジオレコーデイングアルバム。
彼との出合いは好きで集めていたLate Night Talesシリーズ、彼自身が選曲したコンピレーション・アルバムでした。『Late Night Tales』シリーズの中でもものすごく好きでたぶん一番のお気に入りの1枚です。
彼の音楽をどのような言葉で呼べばいいのか?たぶんポスト・クラシカルという言葉が一番あうんだろうなあ。彼の音楽でポスト・クラシカルと言われるジャンルの音楽も聴くようになりました。
この新作アルバムはベルリンの名門スタジオ、ファンクハウス(Funkhaus)内に作った彼自身のスタジオで製作されている。なんの制限もなしに彼自身が追い求める音そのものが表現されたアルバム。ジャケットとブックレットの写真はその新しいスタジオかしら。
エレクトロニカと生の楽器、人の声が組み合わされているところが深く気持ちを落ち着かせる理由なのかもしれない。
やっぱりピアノ曲がとても好き。
さっそくこのところひとりで眠るときにこのアルバムを聴きながら眠る。深い夜の空気と混じるとまた独特の世界が昼がっていく。
だから私の中では『Late Night Tales』のNils Frahm 編とつながっている。
All Melody [ボーナストラックのダウンロードコードつき]
- アーティスト: Nils Frahm
- 出版社/メーカー: Erased Tapes
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: CD
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Nils Frahm - All Melody (Official Album Trailer)
I’m With Her 「See You Around 」
アメリカーナ、ルーツミュージシャンのサラ・ワトキンス、サラ・ジャローズ、イーファ・オドノヴァン、3人によるユニットのファーストアルバム。
こちらのアルバムの発売も丸山ヨシヲさんのブログで知りました。速攻ポチってしまった(笑)
こちら3人のこともブログで知ってサラ・ジャローズ「Undercurrent 」、イーファ・オドノヴァン「in the magic hour」はお気に入りのアルバムです。アメリカーナと最近呼ばれている音楽、ルーツミュージック、ブルース、カントリーの要素が含まれている音楽になじむようになったのもこういうアーテイストを聴くようになったのが縁でしょうか。
こちらのアルバムは基本3人によるシンプルな演奏。3人で仲良くレコーデイング?している様子が歌詞カードの写真に写ってる。バンジョー?やバイオリンのカントリーテイストな楽器とともに3人のボーカルが心地よく流れていく。録音はピーター・ゲイブリエルの所有するリアル・ワールド・スタジオ。
このアルバムのジャケットのように庭に出て暖かい太陽の日差しをはやく浴びたい。サングラス姿の3人がナチュラルだけどかっこいい。嫌なことがあってもこういうアルバムがあるだけで少し気持ちが軽くなれる。今の自分にはそういう音楽が一番必要なのかもしれない。
U.S. Girls 「 In a Poem Unlimited」
ポートランド出身で現在はトロントを拠点とする女性アーティスト、Meg Remyによるソロ・プロジェクト、U.S. Girls。通算6枚目となるフル・アルバム!!
2015年の移籍作『Half Free』に続く、4ADからの2枚目のアルバム入。
前作の「Half Free」がすごく好きでこのアルバムはお気に入りで時々聴きたいなと思うと聴いたりしていたので新作は楽しみに待っていた。
アルバムが届いて初めて分かったけどジャケットの絵の彼女の目からは涙が流れていたんですね(何か意味合いがあるんだろうか)そんな印象的なジャケットもかっこいいです。
前作のダークさと不思議さは部分は少し薄まったような気がする。反対にポップさは増し彼女の妖艶さの魅力が全開したアルバム。なんとなくレトロな雰囲気なんですよね。ノイジーと言うよりもエレジーなギターが印象的。3曲目のディスコミュージックもベースラインが懐かしさに拍車をかけます。コケテイッシュな声で結構過激な内容のことをうたわれているようですが英語ができないので歌詞が分からなくて残念。意味が分かったらもっと楽しいだろうな。6曲目の「Incidental Boogie」とかかっこいいんだよなあ。後ろで鳴ってるギターとか!9曲目の「Poem 3:31 U.S. Girls In a Poem Unlimited Alternative 0 3」なんてシンセポップだし、そしてやっぱり一番素晴らしいなと思うのは最後の「Time」サイケなギターと挟まれる小気味のいいパーカッションがたまらない。色んな要素の曲がギュッと38分のアルバムの中にギュッと入っている感じ。
と、ざっと印象を書きましたが前作とどっちが好きかと尋ねられたら前作になっちゃう(汗)ちょっとダークでごちゃっとしてて変態性も感じて不思議な感じがよかったなと。もちろん今作も好きです。今作はまた違う方向ですごく水準高いアルバムだと思います。ピッチでも8.6とってますしすっきりした印象がします。
U.S. Girls - Rosebud (Official Video)
Field Music 「Open Here 」
ピーター&デヴィッド・ブリューイズ兄弟による英サンダーランドのバンドの2年ぶりとなる7枚目?のアルバム
2012年のPlumbは購入してましたが前作 Commontime はなんとなく買い逃していた。なんとなくアップルミュージックで聴いて満足してしまった。今回はアルバムが出ることを知って予約してしまいました(笑)
相変わらずのXTCぶりにニヤニヤしてしまう。そんなこと言ってしまうとバンドに失礼かしら?XTCほどはじけた感じはなくて最初はちょっとおとなしめかなと感じた。でもこの落ち着いた感じが車とか運転しながら聴いてるといいんですよね。
届いてからほぼ毎日聴いていたんですが聴けば聴くほどストリングスと管楽器の素晴らしさが際立ってきて感心するばかりです。
最後の曲「Find a Way To Keep Me」がすごく好き。インスト曲なんだけど(笑)落ち着いているけど広がっていく感じ。そして曲が終わった後の締めくくり感、大団円感が素晴らしい。
Field Music - Count It Up (Official Music Video)
ART FEYNMAN 「BLAST OFF THROUGH THE 」
ブルックリンのバンドHere We Go MagicのLuke Templeによるプロジェクトのデビューアルバム
アップルミュージックでおすすめされてて聴いてみたらあれ?なんかいい♪と思いはまってしまいました。眠るときに小さい音で鳴らしながら何周も聴いていた。
引っかかったのはたぶんアーサーラッセル感がそこかしこの感じられたからだと思う。呟くような揺らめくようなボーカルだとか。変態性は感じられないけれど。音がちょっとこもってて、クラウトロックでミニマルで民族音楽的な要素もあって。開放感があるかと言えばそうじゃなくてすごく密室感を感じます(自分は)そこがちょっぴり息苦しかったりもするけれどそのパーソナル感がまたいいです。
Here We Go Magicってどんな感じだったっけ?あと彼のソロ名義の作品はもうちょっとフォークよりということなのでそちらも聴いてみようと思います。そして昨年末に出されたEP(配信のみ?)をちらっと聴いてみたんだけどますます密室感が増しているような。こちらも深く聴いてみようと思います。
Art Feynman - Blast Off Through The Wicker (CD, Album) at Discogs
The Luyas 「Human Voicing」
今回選んだアルバムはワルシャワさんの2017年ベスト50の中の14位のアルバム。ほかのベスト的なところであんまり見かけない。この独特なジャケットに興味をもったので視聴したらなかなか好みだったのでポチってしまった。
カナダモントリオルタナティブロックバンドの2017年2月に出た2枚目のアルバム。昨年の2月に出ていたんですね。全然知らなかったなあ。
1.2曲目のノイジーな始まり、そこで急に可愛らしいガールボーカルになるので一瞬あれ?って思ってしまう(笑)
最初きいたときDeerhoofっぽいなと思ったのですがどうでしょう。そんなにはじけてはないんだけど。でもけっこうポップで聴きやすいと思われるんだけど後ろのほうでなんだか悪い音(笑)も流れているわけでかわいいボーカルに騙されている場合ではないという。
そして6曲目のNo Domination、どうしてもDEEPERSを思い出してしまう。ボーカルの拙さとかグッときちゃう。DEEPERSそろそろ見たい。
このPVもニヤニヤしてしまいます。